TL;DR

  • 食洗機のかけ忘れリマインダを作成

    食洗機かけるときにボタンを押す
    通常時の玄関のライト
    朝と夜にボタンを押していないと、食洗機をかけ忘れてないかという警告で青くなる
    警告を見てかけ忘れがないか思い出す
  • 効果

    • 10日目: 動作は問題無し。色を変えるときに一時的に動かなくなった時、かけ忘れ → なくてはならない存在になっている!
    • 子供がライトに気づき教えてくれるという副次的効果も。

つくろうと思った背景

  • デザイン思考を実践したいと思って授業を受けていた
  • YDDの記事を読んでいた https://speakerdeck.com/itosho525/effective-ydd
  • 家庭の課題くらい解決できなくて、何が「デザイン思考の実践」じゃい、と思った
  • 夏休みで作れる時間があった

食洗機のかけ忘れ防止のデザイン

ヒアリングによる課題の明確化

  • 食洗機をかけなければならないとは、いつも思う
  • でも、かけた気になって、忘れる
  • 洗剤も入れてスイッチを入れるだけの状態のときもある
  • かけ忘れて、食洗機を開けたときに初めて、かけ忘れに気づく

リマインダの場所: 玄関のライト

  • 最初に試したこと: 食洗機やキッチンの壁にマグネットシール
    かけたときに、シールをひっくり返す → そもそも、かけること自体を忘れるので、×
  • 寝るとき、出かけるときに目に入る玄関のライトに決定

食洗機が動いた検知: ボタン

  • ビルトインの食洗機なので、コンセントの間にガジェットを入れるのは、×
  • 透明タッチスイッチ を利用しようと思ったけど、5Vなのと、回路が付くと電源と配線が煩わしいから、×
  • 食洗機の出す光や音を検知しても考えたけど、一度でも失敗したら使ってもらえなさそうなので、×
  • ヒアリングしたらボタン押すくらいなら良いと聞いたので、食洗機をかけたついでにボタンを押してもらうことに決定

アラートを出すタイミング:

  • 朝と夜に通知する。朝と夜、すでにかけていたら通知しない。具体的な条件は、次のとおり。
    • 現在、朝8時以降 and 朝6時以降にボタンが押されていない
      or
      現在、夜9時30分以降 and 夜6時以降にボタンが押されていない
  • 当初、次のように、「ボタンが押されて9時間経過後」としていたけど、ヒアリングで定刻の方が良さそうだったので変更した。
    • 長すぎると、朝かけた食洗機で昼に出かけるときのアラートが出ずに、忘れる危険
    • アラートは気づかせるための契機であって、アラートが出ずに忘れるよりも、食洗機をかけてもアラートが出た方が良い
    • でも、日常的に警告されると意識が薄れる。また、アラートは結構うざい。
    • 夜の11時にかけて8時に出かけることを考えて、とりあえず9時間で試行する。

アラートの光: 青色 黄色と普通の白色電灯

  • 聞き取り調査の結果、白の点滅が、リマインダとして一番良かった。これを実現するためには、(白など固定の色(Discoモード以外の色)に設定後)、Discoモードの信号を2回連続で送る必要がある。
  • 1回目のDiscoモード信号が赤で、2回目の信号を送る間に、この赤が入るため煩わしく、あきらめた。
  • 2つライトがつけられたので、1つは白色灯を、残りにmilightを設置し、milightは固定の光にすることで、煩わしくない色、かつ、リマインダとして気づける色(ヒアリング結果より青)にした。
  • しばらく使った後に、「寒々した色に見える」ということで、比較的気づきづらいことは妥協して黄色に変更

アーキテクチャ

  • flic.io: 押したらBLEでビーコンを発生するボタン
    • AWS IoT Buttonの方が良かったけど、日本には売ってくれなかった…
  • raspberry pi 3:
  • heroku: ビーコン発生時刻を記録。raspberry pi 3でもいいけど、電源切れたとき用にcloudに記録。
  • milight: 色をAPIで制御できる電球。philips hueと異なり、インターネットからは制御できない。でも安い。

おまけ: 自作ビーコンボタン